1月に苫小牧港の夜釣りでキュウリウオを狙った話



プロローグ〜宇宙の膨張による釣りの発生と地球の出来事(科学的経緯)

宇宙はインフレーションと呼ばれる超高速な膨張を経てビッグバンで誕生し、その後も拡大を続けながら現在に至っています。
この出来事は後に地球という惑星を誕生させ、やがてそこに海をつくり「釣り人(Angler )」と「魚(Fish)」という二つの生命体を生み出しました。

宇宙誕生から約138億年後…地球でのある日のできごと。


お正月、親分からの誘い 〜夜のキュウリ〜

2011年1月2日 鳶助親分から釣りのお誘い
苫小牧西港 勇払埠頭 でキュウリウオが釣れてるとの情報で、夕方に現地で待ち合わせ。

釣り場での疑惑と知的な駆け引き

先着していた親分から、近くに 釣りブロガーの 運送屋さん が居ると聞いていたけど、ふと、脳裏に疑念がよぎり夜空を見上げる…「また別人(フェイク)かもしれない」
(至る所で運送屋さんと同じ赤と白の特装車を見かけるが、運転手さんはいつも別人で何故か偶然にも運送業の方ばかりという不思議…偽装工作疑惑)

見に行ってみると、「ホニャララちゃん、こんばんは〜」なぜか本人だった。
ガシャンガシャン、ウイーン、体の向きを変え、怪しまれぬよう即座に脳内で100パターンのウィットな返答を生成し最適解をはじきだすと口を動かし音声で返答「ゴキゲンヨウ…、ボンソワール、…ムッシュ」……。

狙い通り相手の思考を停止させ、場の空気を2月の寒波並みに凍り付かせると…3秒ほど沈黙した後、俺は小さく呟く「ふふ…なるほど…ね」。
釣り場には釣り場用の運送屋さんが運送組織から配属されていたということか…つまり、彼は組織内(エージェント)における釣り特化型のエリート個体である可能性が高い。

釣り開始と初期の状況

まだ明るい内にキュウリが釣れていたので、いいな〜と思いながら、親分がキープしてくれた場所でサビキ準備。
2011/1/2 苫小牧港サビキ釣り
親分 水中集魚灯、子分 車電源ライト。これで、それなりに釣れるでしょうねと話していたら…
開始から3時間 親分5匹、子分2匹。
「(゚ロ゚;)ナン…ダト!?」

自分達より何人か向こう右側に釣り座を構えた科学兵器を使用するハイテクノロジーでプロフェショナル的な方々は、日没前後から暫くバタバタと釣っていたのに!?

無意識の覚醒、スケトウタラの釣果

その頃、先に撤収あそばされる運送屋さんから、生イソメを賜ったので、サビキ仕掛けの下に段差蛍光ブラーをつけて房掛けし蓄光・投入。
ひゅるり「ぽちゃん」、房掛けしたイソメをつけたブラーはホワホワと揺らめき、運命に導かれるように静かに海中へ沈んでいく…
岸壁で寡黙に糸を垂らす俺の様子はまるで、その先にいる「ナニカ」を無意識に見つめ、計算通りロッドを操作する冷徹な魚釣りマシーンのようであった。
すると…フォール中、ノソっと重いだけの手応えとともにサビキの柔らかな竿がグーンと大きな弧を描く。
2011/1/2 苫小牧スケトウタラ46cm
なぜかマグレでスケトウタラ(46cm)。
ん、本当にマグレか?冷静に自分の内面に向き合ってでた結論に震える。
まさ…か…無意識に…狙っていたというのか!

釣果のよろこびと撤収

吐く息は凍てつく空気にふわりと白く広がり、眼前にそびえるメガネのレンズを曇らせた。
悴む拳を握りしめ星を睨む、美味しいのか美味しくないのかわからないけど、小さいのしか釣った事なかったので、嬉しい。
2011/1/2 苫小牧港釣果 スケトウタラとキュウリウオ
午後9時、親分撤収。
自分は深夜0時まで粘ってみたけど、以降追加1匹のみ。
お持ち帰りは…
スケトウタラ1匹(46cm)、キュウリウオ8匹(小さいのも釣れただけ全部)おわり


この物語の登場人物詳細

投稿者(筆者)
コンピューターのような冷静な分析力と、釣りへの情熱を併せ持つ子分。スケトウタラを釣り上げた時の内面の葛藤など、冷徹な中に人間的な一面も併せ持つ魚釣りマシーン。

鳶助親分
投稿者を釣りに誘い、場所を確保してくれる頼れる存在として描かれています。釣りの経験も豊富で、水中集魚灯を用意するなど、釣りへの準備も怠らないタイプであり状況に応じて撤収の判断もするようです。

運送屋さん
登場当初は「フェイク」と疑われるミステリアスな存在ですが、実際は本人であることが判明します。また、投稿者に生イソメを譲るなど、親切な一面も持ち合わせています。組織内(エージェント)における釣り特化型のエリート個体である可能性が示唆される。

ハイテクノロジーでプロフェッショナル的な方々
記事中で「日没前後から暫くバタバタと釣っていた」と表現されている科学兵器を使用し多くの釣果を上げ存在感を放つ上位の存在。熟練の釣り人集団、もしくは上位釣り組織(エージェント)のランカー達。


関連記事

2008年1月:冬の港(埠頭岸壁)での安価な魚群探知機 実釣レビュー

2008年2月:又、今日も夕方から白老漁港


関連サイト
現在の苫小牧港釣り可能箇所はこちらでご確認ください。
—— 苫小牧港管理組合HP ——
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